「下から企業を変える」──それはほんの序章だった
前回の記事で綴った、私の“雑用パート”としての物語。
あれは、ただの始まりに過ぎませんでした。
私が働いていたのは、メガネスーパー。業界第4位の大手とはいえ、コロナ禍の直撃を受けた接客業は、存続の危機に立たされていました。
1500人の従業員、そしてその背後にいる家族の生活が脅かされる中、私は「誰ひとり困らせたくない」という一心で、現場改善と提案活動に全力を注ぎました。
雑用パートが担った、全国2万人を守る接種現場
ある日、会社が決断した“職域ワクチン接種”の大規模開放。
1日最大600人、のべ2万名を超える人々が、北海道から沖縄まで集まりました。
私はシータヒーリング団体の運営経験をフル活用し、消毒、動線管理、用紙の整理、会場の温度管理…
「誰よりも早く」「誰よりも動く」ことを胸に、命と向き合う現場に身を投じました。
その背景には、癒しフェアで妻を熱中症で倒してしまった苦い記憶があります。
あの経験が、私に「体調に最大限配慮する判断軸」を与えたのです。
それでも救えなかった命がある──こぼれ落ちる希望
現場の声に耳を傾け、提案を続ければ社会は少しずつ変わる。
障害者雇用の職場で、透析寸前のスタッフ、視力を失いかけていたスタッフのために改善を進め、「ちょこJOB」制度の導入へとつながりました。
しかし──どれだけ努力しても、すべてを救えるわけではありません。
制度に弾かれた人、年齢の壁に阻まれた人、目が見えなくなっていく恐怖の中で働き続ける人…。
私は、限界を知りました。
“影”ではなく“光”になる──バリ島で出会った「聖者」
そんなとき、夢スクの企画で訪れたバリ島。
そこで出会ったのが、「サーファー聖者」ことロンさんです。
彼の静かで揺るぎない眼差し、生き方、その一挙手一投足に私は魂を揺さぶられました。
そして、こう思ったのです。
「この人の物語を、世に伝えたい──それが、私が“表舞台”に立つ理由だ。」
魂が悦ぶ旅、そして物語が始まる
これまでの私は、「企業の裏側から支える人」でした。
でも、これからは違います。
こぼれ落ちる希望を、すくいあげる“受け皿”になるために、私は前に出ます。
第一歩として始めるのが──
「魂が悦ぶバリ島ツアー」
そして、
「サーファー聖者・ロンさんの物語」を届ける出版活動です。
すべての“頑張る人”へ届けたい
どんなに小さな立場でも、動けば世界は変わる。
でも、一人では限界がある。
だからこそ私は、声を上げ、想いを綴り、そして伝え続けます。
限界を超えて、誰かの未来を照らしたい──
これは、働くすべての人に贈る“再起と挑戦”の記録です。
✈️次回予告:
バリの聖者ロンさんとは何者なのか?
彼が語った「豊かさの本質」とは?
次回の記事では、ロンさんとの出会いと、その生き方から学んだ“人生の舵の切り方”をお届けします。
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