バリ島──そこには、日本では考えられない“奇跡の施術”が存在する。
その施術を行うのは、サーフィンと釣りを愛する関西弁のヒンドゥー高僧、ロンさんだ。
ロンさんの施術は、一般的なヒーリングとは一線を画す。
ヒンドゥー教の儀式を経た後に始まる“霊手術”とも言える施術は、目の前で信じられない現象を引き起こす。
体内から“針”が出る──ロンさんの施術の神秘
私が目の当たりにした施術は、今でも脳裏に焼き付いている。
歩行困難な男性がロンさんのもとを訪れたとき、彼の手がその男性のふくらはぎに触れると──
皮膚の下から、まるで砂粒のような異物が浮かび上がってきた。
それは針のように細長いもので、皮膚の表面に浮かび上がってくるのだ。
驚くべきことに、傷も出血もない。
私はその瞬間を撮影させてもらったが、あまりにも異次元の光景に息を飲んだ。
この施術は、単なるヒーリングや祈祷ではない。
まるで、目に見えないエネルギーが物理的な形となって現れるような感覚だった。
不妊治療を受けた女性の奇跡
ロンさんの施術の中でも、特に強烈なエピソードがある。
3年間、不妊治療を続けたものの結果が出なかった女性が、ロンさんの施術を受けた。
その翌月、彼女は妊娠したという。
私はこの話を直接“wattua”でつないでもらい、彼女の施術シーンを観させてもらった。
そこには、ロンさんの真剣なまなざしと、女性の涙があった。
「子供を授かりたい」
その一心で訪れた女性に、ロンさんは何を感じ取り、何を伝えたのか。
残念ながら、この映像は公開できないが、私の心には今も鮮烈に焼き付いている。
ロンさんの施術は、単なるスピリチュアルワークではない。
彼の言葉、手の動き、そして空気そのものが、施術を受ける人の“魂の叫び”に応えるように動いているのだ。
施術は18時から──神様との“約束”
バリ島の時間は、日本とは違う。
ロンさんの施術が始まるのは、毎日18時から。
「なぜ昼間は施術しないのか?」
そう思うかもしれない。
理由は明確だ。
ロンさんは、ヒンドゥー教の神様と「施術は18時から行う」という約束を交わしているからだ。
昼間はサーフィンを楽しみ、波を見に海へ出る。
一見、バリ島の陽気なサーファーそのものだが、
その裏では、毎晩10人以上の施術をこなしている。
オーストラリアに戻ると、その待機人数は50人にも上るという。
昼間の彼の姿と、夜の施術者としての姿──
そのギャップが、ロンさんの魅力をさらに際立たせる。
ロンさんの真髄──“無償の奉仕”という覚悟
ロンさんの施術は、依頼が後を絶たないにもかかわらず、基本的に無償で行われている。
それは、彼の「魂の役割」だという。
例えば、
長年の病気で苦しむ人
心に深い傷を負った人
金銭的に困窮している人
宗教も国籍も問わず、彼は誰に対しても分け隔てなく施術を行う。
しかし、そこにはひとつの例外がある。
儀式には必要経費がかかる──ロンさん自身は一切受け取らない
ロンさんの施術には、特別な儀式が伴う場合がある。
その儀式には、供物や道具、人件費が必要になることがある。
例えば、
金運祈願の儀式では、特定の供物を神前に捧げる必要がある。
亡くなった方との対話には、霊的なサポートを行う協力者が招かれる場合がある。
その際、発生する費用は施術を受ける人が負担するが、
ロンさん自身が受け取ることは一切ない。
集まった寄付金や儀式費用は、全額が困っている人たちへの支援活動に使われる。
ロンさんは、自らの生活費を稼ぐためではなく、「魂の声を聴き、答えるため」に施術を行っているのだ。
ロンさんが示した“生きる本質”とは
「自分の魂が悦ぶことをしている限り、世界は自然と動き出す」
ロンさんはそう語る。
彼の人生には、一切の無駄がない。
儀式と施術を通して“魂の巡り”を整える
昼間はサーフィンを楽しみ、自然と一体化する
困っている人のために寄付金を使い、手助けをする
その姿は、まるでヒンドゥー教の神々とともに生きているかのようだ。
ロンさんの存在そのものが、**魂の目覚めを促す“生きた教え”**なのかもしれない。
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